ニッチなコンテンツとユーザー参加で”売れる”媒体に【サイブリッジ】(1)
「キャンパスシティ」「塾講師ナビ 」など、学生に特化したメディアを運営するサイブリッジの水口社長へお話を伺いました。
- 設立経緯と事業内容を教えてください。
弊社は元々WEB制作会社を私一人で立ち上げたところから始まった会社で、今は媒体のメディア事業と制作・開発のインテグレーション事業の2本柱の事業展開しています。インテグレーションはSEOなどのマーケティング要素をきちんとふまえた上でのシステム開発やサイト制作、ECサイト構築、WEBコンサルティングになどを行っています。最近はモバイル案件も多くなっていますね。メディア事業の方は求人媒体や学生向けのポータル運営を行っています。自社の開発・制作部門がありますのでメディアは全て自分たちで企画開発しています。

インテグレーション事業、メディア事業共に、他社との決定的な差別化は無いのもの実情です(笑。自社媒体が既にSEO・収益面で実績を出しているので、それが受託案件で営業的な強みになっている部分はあります。作っても儲からないシステムを作るより、儲かる媒体を作った事のある会社に発注したいですからね。一般的にシステム屋はマーケティングノウハウがなくて、単なる制作会社は開発力がないので、その部分でうちは開発の設計・画面遷移レベルでSEOを取り入れて、デザインまでの落とし込みが社内で全てできるので、その部分は他の会社と比べて強みになっています。まぁこういった部分も、あと1・2年もすると、陳腐化して差別化要因ではなくなると思うので要注意ですよね。
キャンパスシティは大学の講義情報のクチコミサイトで、全国約740の大学別の講義情報が入っていて、講義情報はすべてユーザーが投稿しています。学生向けにアプローチ、プロモーションできる媒体が少ないこともあり、大手のメディアレップ・広告代理店が媒体の広告枠を取り扱ってくれています。コンテンツはユーザー投稿による講義情報などのCGMなので、コンテンツ追加にかかるコストはあまりなく、高い利益率を実現しています。機能追加にあたっても社内で開発が可能なので、色々と実験しながらスピーディーに媒体を運営することが可能です。
- サービス立上げ当初から学生に特化している媒体というのは、珍しいですね。
元々学生ベンチャーから始まったこともあって理解度の高い学生向けの媒体から着手したのがきっかけです。今後は横展開として、大学の出口と入り口、大学入学と大学卒業後の辺りを広げていこうと思っています。入り口というところで言えば、高校受験・中学受験の辺りを抑えていきたいと考えています。塾講師ナビで学習塾の取引先が何百社とあるので、大手の上場しているようなところも含め、高校生という獲得しづらい層にうまく訴求できる媒体、中高生と両親に訴求できる媒体の両方を作って、学習塾などから課金できるような事業を広げていきたいと考えています。卒業に関して言えば、インターンシップを含め、第2新卒までのキャリア支援を考えていて、実際に人材紹介免許も取得しました。
- キャンパスシティは約740の大学の講義情報が存在しているとの事でしたが、通常ここまで情報を集めるのは難しいですよね。
コンテンツを自分たちで作らなければならないものというのは運営費がかかると思うのですが、企業が“場”を提供することでユーザーの方でコンテンツを生成してくれる。他のユーザーにとってもコンテンツが魅力のあるものであれば、更に相乗効果でメディアが膨らんでいくというのはねらっていた部分でもあります。学生が欲しい情報を継続して発信していくというのは無理であると事前にわかっていたので、その点はユーザーから情報を提供してもらう仕組みを作ることで収益を得られる状態を第一に考えて媒体構築をしました。
- 自分たちでコンテンツを作るのではなくて、ユーザーに作ってもらうためにCGMというツールがあったので使ってみたという感じですね。
後発のメディアでもメディアレップから問合せを頂いている一番のポイントは何ですか。
まずはその分野において競合サイトというのがあまり存在しなかったという事が挙げられます。キャンパスシティのキラーコンテンツは講義情報なんですが、ニッチな穴に気づいてコンテンツを提供できたというのは大きかったのではないかと考えています。
実はキャンパスシティの元になる青学WEBという青山学院に特化したサイトを2002年から私が運営しています。当時大学の中では学生のほぼ半分以上が知っているような媒体で、その運用のノウハウ、実験の成果を今に生かしていいます。一番大きな要素としては、集客コストをかけずに、SEOで各大学名をある程度上位に上げて、ユーザーが自動的にそのサイトに気づく状態を実現できたことで、結果的にSEOとCGMの融合が集客にもつながったのかなと思っています。
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