CGMに特効薬はない。比較サイトとソーシャルブックマークへの挑戦ECナビ 宇佐美進典(2)
- ECナビの運営上かなり情報が集まる中で、レビューの部分なんかは重要な要素になってくると思うのですが、何か意識して取り組んでいることはありますか。
正直、我々はレビュー周りのビジネスが上手ではありません。当時からSNSや掲示板的なものを運営してきましたが、なかなかうまく盛り上がらないというのが現状です。色々と模索してきましたが、一度違った角度からアプローチをしてみてはどうだろうという発想の中からBuzzurl(バザール)というサービスが生まれました。CGMサービスを自分たちの中から盛り上げていけるようなサービスを作ろうという発想からでした。

- Buzzurlと他のソーシャルブックマークとの違いはどんな所にありますか。
我々は後発に当たるわけですが、まずはターゲットによる差別化、コミュニケーションの「場」を創ることを重視して運営しています。
- どういった層をターゲットにしているのですか。
当初は一般のライトユーザーをターゲットにやっていこうと考えていました。ECナビを普段使っている方たちにソーシャルブックマークを使ってもらえるように働きかけ、軽いトーンのサービスになればいいなと思っていたのですが、サービスイン当時は盛り上がってなかったですね。
ブックマークの面白さというのは自分のブックマークと他の人のブックマークが重なる事ができる所にあると思うのですが、あまりにも興味が分散されていると、かぶらないんです。ユーザーをセグメントするのと同時にどういう情報がかぶりやすくなるのかというところを意識しないとサービスとしては形にならないのかと思います。
- いろんな方の話を聞く中でCGMは大きく2つに分かれてくると思うんです。テーマ・ターゲットを絞ったほうがいいという方と、広くやったほうがいいという方といらっしゃいます。
多分サービスが全くない状況の中で始めたサービスは”サービス”という区切りは必要ないと思いますが、競合が出てきて、後発で参入する場合にはどこかで突き抜けていないといけないと思っています。そうすると、ある程度特化する必要性が出てくると思います。
- 先ほどライトユーザーの話がありましたが、当初の予定通り集まってきている状況でしょうか。
色々なことを試しましたが、ライトなユーザーがヘビーユーザーに切り替えるということは難しいんです。ソーシャルブックマークの場合、ユーザーは大きく分けて3階層あります。ブックマークレットをインストールし、自ら率先してブックマークをする人、他の人がブックマークしたものに対してコメントを書き込む人、ブックマークやコメントを見るだけの人という3階層に分かれます。感覚で言うと1対9対90のような感じです。90の人を集めても、ブックマークする人がいなければ仕方がないわけです。1の部分を集めなければ、9の人もついて来ないし、90の人もついてきません。どうやって1の人を集めるのかが重要になってきます。
- 初めからイノベーターとなるような人たちを集めたほうがいいのですね。
そのときにギーク系ではない人を集めることにも注意しています。
- そういった人たちを増やすコツ、戦略などありましたら教えてください。
それはですね、我々も模索中です(笑)。最初にどうやって火をつけるかということがとても大事だと思っています。まず最初にやったことはオフィシャルユーザーを集め、著名な方に使ってもらいました。その結果、その周りのユーザーがついて来ました。最初に流れを作ってしまうことが肝心なのではないかと実感しました。
- 最初のスタートが肝心というお話でしたが、コアとなるユーザーの人数や、その方たちへの働きかけに何か工夫されたことはありましたでしょうか。
その点は地道で、普通にアポイントを取って会いに行っていました。
- 企業のご担当者がアルファブロガーや著名な方とのコネクション持つことがなかなか難しい中で、そういった方たちを見つけるポイントなどがあれば教えてください。
普通にブログを見て、メールをして、コメントを書いたりしました。特効薬があるとは思えません。皆さん何か特効薬のような物を期待されがちですが、地道な作業をやらないがためにうまくいかないパターンがあまりにも多いような気がしています。
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