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2008年03月24日

結果的に勝つのは「覚悟」がある企業【カヤック】(1)

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kayac_yanagisawa.jpg「総務の森」「こえ部」など、数々のユニークなCGM(消費者発信型メディア)を制作してきた「面白法人カヤック」の柳澤社長にお話を伺いました。



- 御社の会社概要を創業時からお願いいたします。

98年、高校、大学時代の同級生2人とカヤックを設立しました。インターネットに関連する授業を受講していた事から、インターネットで何かをするというのは自然と決まりましたね。

2001年にカヤックの受託チームを分けて株式会社クーピーを設立しました。そして2005年に自社サービスに注力するためにカヤックを株式化し、現在ではカヤック、クーピーあわせて約70名の体制となりました。
我々は売り上げだけにとらわれることなく、とにかく我々が面白いと思えるものを作ろうという意識の集団です。しかし、数字には強くこだわっています。売上でなくてもいいから、たとえば納期やユーザー数など、数字目標を必ずつくるという文化があります。

- 最初の自社サービスはなんだったのですか。

一番最初ではないと思いますが、初期にウェブサイトの売買を仲介をするサービスをやっていました。当時にはまだ早すぎたサービスで現在は運営を停止しています。。このサービスは売りたいサイトを登録してもらって、売り手と買い手をつなぐことをプログラム化して運営していました。結果的に3・4件は成立したでしょうか。

kayac_web.jpg

- 御社が作った総務の森も売却されていますよね。

総務の森は、カヤックの他のサービスとのシナジーが薄く、事業とのシナジーが強くもっと伸ばしてくれそうな会社からお話をいただいたので手放しました。

- ほかにどんなサービスがありましたか?

漫画のサービスをやっていたこともありました。古本マンガを全巻セットで売りたいというアイデアがあって、名作だけ100タイトル弱、全巻まとめて売るサイトを立上げましたが、売り上げが伸びずサービス停止しました。今では似たようなサービスが出てきていて、かなり収益をあげているみたいなので、これも早すぎたのかもしれません。

- 会社設立当時は制作・受注がメインだったと思うのですが、プロモーションの部分はどうされていたんですか。

当時は制作のフローを20工程に分けてサイトに載せていましました。現在であれば過去の実績が指標になりますが、当時はそれがありません。営業窓口もホームページだけ。そのため、制作工程の全てをオープンにしました。

- 20項目全てですか。御社のサイトを見て感じるのは、何でもオープンにされていますよね。ほとんどの企業が嫌がることを昔からやられていたんですね。

参考資料も全てダウンロードできるということを当時やっていました。

- 御社のように全てをオープンにするスタイルが今のCGMのサービス展開につながっているのですね。

企業がCGMを行うというのは必然的な流れで、よくよく考えてみるとダイレクトにユーザーとつながっていた方が得するんですね。

日本のネットの世界では2ちゃんねるやmixi、ニコニコ動画のようなユーザー主動の「なんでもあり」の混沌とした川下からのモノが盛り上がるケースが多いんですよね。、川上からの一方的に何かを提供するモノは、なかなかうまくいかないと思います。川上と川下の両方を理解してプロデュースできる制作会社がこれからは伸びていくと思います。我々としてはそこに力を入れていきたいし、自信のあるところではあります。

- 確かにそうですよね、CGMサイトという性質においては、企業が大切にするクリエイティブも優先順位が低くなってしまうサービスが多いですよね。

「なんでもあり」のサービスが盛り上げるからといって、そういったサービスをつくろうというようには思いません。どういう情報が集まる場にしたいのか、何を伝えたいのかという思想がまず重要です。意図する場をつくるためには、クリエイティブも大切だと思います。


- クリエイティブが問われてくるようになると。ユーザーコントロールはできないけれども、提供するモノの勝負になってくるんですね。

そうです。CGMと言っても、サイトのデザインはこっちが決めることだし、お題やサービスの説明、文章一つとっても提供者のレベルで差が出てくると思います。

1 >> 2へ続く

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