データ発掘は金鉱脈 ネットで探る消費者の本音
「驚き」「深剃りだ」「安い」-
松下電器産業のマーケティング担当者が専用サイトに自社の電気シェーバーの商品名「ラムダッシュ」を入力すると、こんな文言がずらりとパソコン画面上に表示される。利用しているのは、ニフティの企業向けブログ評判分析サービス「バズパルス」。
ブログ評判分析サービスは、ネット上の記憶装置に蓄積された膨大な消費者の口コミ情報の中から、商品の評判など企業が欲しがる情報を発掘する「データマイニング」の手法の一つ。
バズパルスは約4億5000万本のブログ記事に書かれた文章の構造を把握し、意味を読み取る。専用サイトで商品名を入力すると、商品に対する好評・不評の割合などを瞬時に表示。
商品名が含まれる記事数の推移も時系列で表示できるとのこと。
松下の担当者は、これまで一般的な検索エンジンのヒット数を毎週記録することで、消費者の反応を探っていたが、「バズパルスを使うようになって消費者の生の声を把握できるようになった。今後の改良などに役立てたい」と話す。
06年のサービス開始以来、バズパルスの利用企業は100社強。
不祥事などを起こした場合の風評を把握するための危機管理対策にも使われ始めているとのこと。ニフティは最先端のサービス開発を手がける専門組織「ニフティ研究所」で、技術開発に力を入れている。
「金曜日の夜にはおむつとビールは良く売れる」
米国の小売業界ではこんな定説がある。
過去の消費者の行動パターンを分析した結果、発見された傾向で、「妻から用事を頼まれた仕事帰りの男性が小売店に立ち寄り、週末に向けて買いだめする機会が多いため」と推測されている。検索者が本当に得たい情報の内容を読み取れ-
NTTサイバースペース研究所も、検索技術の開発を進めている。
例えば、米大リーグ、ニューヨークヤンキースの松井秀喜選手の過去の対戦チームや相手を調べたい場合、
「松井秀喜」「対戦相手」
と従来の検索エンジンに入力しても、実際の対戦相手の情報を得ることは難しい。「文字列の意味をコンピューターが読み取るのは難しい」ため。
同研究所ではネット上の無数の文字列を一つ一つの単語に切り分け、さらに単語と単語の関係を会席することで、「対戦相手」を探し当てる知識抽出システムを開発。膨大な文字列に分散していた「ブルージェイズ」や「松井稼頭央」といった対戦相手の情報を一気に検索できるようにした。
この技術を応用すれば、企業はため込んだ過去の書類の中から、必要な情報をすばやく引き出す場合などに活用できる。
企業名や商品名などを入力すれば、「関連するキーワードを一覧表示してマーケティングに役立てることもできる」。
ネット上の日本語ブログの記事数は現在4億6000万本超。
毎日60万本以上が新たに書き込まれている。「本音」が埋め込まれた情報は、ビジネスチャンスに生かせる”金鉱脈”。膨大なデータを保存できるようになったメモリーの進化と検索技術の融合で、データマイニングの商機が広がっている。
(2008年3月19日 日経産業新聞より)
データマイニングを活用して、消費者の本音を探ろう、
というお話。
バズマーケティングの効果検証が難しい、という問題を解決するには、データマイニングは重要な要素だと思います。
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