誰もやったことがないWEBプロモーションを~ユニクロのWEB戦略~【ユニクロ】(1)
「UNIQLOCK」や「UNIQLO JUMP」など革新的なWEBプロモーションを展開するユニクロのグローバル新メディアチームリーダー、勝部様にお話を伺いました。
- グローバル新メディアチームの立ち上げに携わった経緯を教えて下さい。
前職は新生銀行で、当時はまだ重視されていなかった個人向けビジネスの立ち上げにかかわり、2001年から5年ほどマーケティングを担当しました。ただ、新聞や雑誌、イベントなどマスマーケティングは携わったのですが、ウェブだけは携わったことがありませんでした。
当時、新生銀行には10人くらいのウェブチームがあったのですが、リテール部門の収益のかなりの部分ををインターネットで売り上げていたんですね。
これはすごく衝撃的なことで、ウェブの視点でもっとコンシューマーに近いところで働きたいと思うようになりました。折りよくユニクロの話があって、ここであればコンシューマーに近いところでマーケティングができるかなと思い、入社いたしました。

ただ、入社していきなり新メディアチームの担当になったわけではなく、最初はマーケティングの管理チームで予算管理やプランニングの進行管理などを1年位行っていました。
入社して2年目の2006年8月に、ユニクロを一新するというトップの大方針の中で、コミュニケーションの改革としてウェブにも力を入れることになりました。そのタイミングで「僕がやります」と手をあげました。最初は私ひとりだったのですが、「UNIQLO MIX(ユニクロミックス)」というプロモーションサイトを立ち上げ、そこで行った新しいウェブコミュニケーションが成功し、徐々に人を増やして現在のチームになりました。
― ウェブマーケティングに携わったのはここ1、2年だったとは思いませんでした。
メディアが変わっても、業界が異なってもマーケティングのベースは変わりません。これまで取り組んでいたマスメディアの経験が十分ありましたので、違和感なく取り組むことができました。WEBならではの専門的な知識が無くても、外部の専門の方達とバーチャルチームのような関係で共同作業を行っているので問題ありませんでした。
― 外部チームがうまく集まった理由はありますか?
ご縁もありますが、ウェブ関連のトップの人達は繋がっているので、最初の一人をみつけるのが一番のポイントだと思います。あとは、クリエイターの方と企画を考えるときに、企業都合をあまり考えず、フラットに考えた時にどれが一番インパクトがあるかを重視しています。通常のやり方だと、想定内のアイデアしか出てきませんから。
― クリエイターも新しいことをチャレンジしやすい環境なんですね
そうですね。誰もやったことがないことを一番にやろうと話しています。世界視野で見たときにユニークなものであること、そういう視点を大事にしています。
実際、ユニクロのウェブは世界的に評価されており、手ごたえもあります。私達も楽しいし、クリエイターも楽しい。そういう環境だと思います。
― 担当者とクリエイターで話が盛り上がっても、企業の上層部に話が上がっていくうちにこじんまりした内容になってしまうことケースが多いのですが、御社ではその辺りをどのようにクリアしているのでしょうか?
意思決定のレイヤーをどれだけ減らせるかだと思いますね。
私の場合は、最初の段階では部長がいて柳井社長というレイヤーでした。
部長もウェブに関しては私に任せていただけたので、ほとんど社長と私で話をしてすっと企画を通すことができました。
もうひとつの方法としては、コンセプトの段階で上層部から承認をもらって、具体的なことは事後承認でやってしまう。そういったやり方もあると思います。
いずれにしろ、総論でトップをいかにその気にさせるかというのがポイントだと思いますね。
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